周術期気管挿管における従来型喉頭鏡とビデオ喉頭鏡の比較:無作為化臨床試験
総合: 85.5厳密性: 9革新性: 8ジャーナル: 8臨床: 9
概要
多施設COVALENT無作為化試験では、直接喉頭鏡、Macintosh型ビデオ喉頭鏡、高度湾曲型ビデオ喉頭鏡に患者を割り付けた。初回挿管成功率はそれぞれ78.2%、82.9%、87.6%で、両ビデオ喉頭鏡群は直接喉頭鏡群を上回った。
主要発見
- 初回挿管成功率は、直接喉頭鏡78.2%、Macintosh型ビデオ喉頭鏡82.9%、高度湾曲型ビデオ喉頭鏡87.6%であった。
- 初回挿管成功率について、両ビデオ喉頭鏡法は直接喉頭鏡より統計学的に優れていた。
- 初回挿管失敗後の陽性カプノグラフィー確認までの時間はビデオ喉頭鏡で短く、高度湾曲型では口唇・歯牙損傷またはブレード上の血液が少なかった。
臨床的意義
手術室での通常挿管では、ビデオ喉頭鏡を第一選択として検討すべきである。ただし、直接喉頭鏡の技能も維持し、術者の熟練度、患者の解剖学的特徴、使用可能な機器に応じてブレード形状を選択する必要がある。
なぜ重要か
日常的な気道管理に関わる重要な選択を、大規模かつ実践的な多施設無作為化試験で検証した点に価値がある。特に高度湾曲型を含むビデオ喉頭鏡を、手術室の通常挿管における第一選択として支持する結果である。
限界
- 妊婦、予定されたファイバー挿管症例、全身麻酔を必要としない患者は除外されており、これらの集団への適用には限界がある。
- 困難気道や緊急気道管理での優越性を検証する試験ではなく、術者経験が機器ごとの成績に影響した可能性がある。
今後の方向性
今後は、予測困難気道および予期せぬ困難気道、緊急挿管、肥満患者・妊婦、医療資源の限られた環境で検証すべきである。併せて、教育要件、費用対効果、患者中心の合併症を評価する必要がある。
研究情報
- 研究タイプ
- ランダム化比較試験
- 研究領域
- 治療
- エビデンスレベル
- I - 事前に規定した主要気道管理評価項目を用いた大規模多施設ランダム化臨床試験である。
- 研究デザイン
- OTHER